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動画の公開に寄せて

先日、制作を担当させていただいた高度ポリテクセンター様「ものづくりアシスト・エンジニア科」のプロモーション動画が公開されました。

制作はわたしがデザイナーとして業務委託提携させていただいている仙台の企業で、わたしは企画進行およびディレクション、デザインと動画編集を担当しました。

こちらのセンターでは、毎年1月と7月に6ヶ月の講座の冒頭6日間を講師として担当させていただいておりまして、グラフィックソフトとオフィスソフトの授業をしております。(昨年からはオフィスのみです。)

ご縁ありまして2016年よりお声がけいただいたのですが、今年で9期目を迎えたとても人気のコースです。

7月の講座の際に、いつも大変お世話になっている職員の方から講座の動画制作のご相談をいただきました。
それから1ヶ月半ほどの準備期間を経て、9月に1日がかりで撮影、1ヶ月ほどの編集期間を経て、先日正式公開になりました。

今回の動画制作には私自身、大変な思い入れがありました。

まず、いつも大変お世話になっている高度ポリテクセンター様のご依頼だということ。
さらに、今回は広告として卓越なストーリー調の動画作品で、学生時代に映像を志した自身の経験と想いをフルに活かす機会をいただきました。

今回、主演をお願いした女優の坂口彩さん。
お会いしてからますますファンになってしまうような笑顔のチャーミングなとても魅力的な女優さんです。
現場では、こちらからお願いするでもなく細かいところにも配慮、気配りをしてくださり、演出側の空気を読んで芝居をしてくださいました。
絵コンテは事前にお渡ししていたものの、こちらが欲しい表情や芝居を細かく伝えなくても感じ取ってくださるそのプロのお仕事に、私自身も背筋が伸びる気持ちでした。
とても感動して、今回坂口さんに出演いただけたことを本当に幸運に思っています。

また、ヘアメイクに鶴原正二郎さん。
女性の素敵な表情を最大限に引き出してくださり、現場ではきめ細かくさりげないフォローをたくさんしていただきました。
撮影に(株)ファストコム のビデオグラファー、佐藤さんと熊谷さん。
私自身は久しぶりの撮影でしたが、プロの目線で様々アドバイスいただき現場では画作りの面でも大変に助けていただきました。
実は佐藤さんはわたしが学生時代に映画を一緒に作った仲間であり友人のご紹介なのです。
今回、撮影を誰にお願いしようか、、と考えていたところに、何年かぶりに友人から電話があるという奇跡。
そんな偶然のミラクルが後押ししてくれたこともありました。
また、わたしの友人のお子さんにも参加していただき、撮影当日はわきあいあいとした現場になりました。

また、ポリテクセンター様の職員さん、先生方も素晴らしかったです。
とくに今回担当の大野さんとは最後の最後まで良いものにしようと奮闘しました。撮影までの段取りや各所調整などでも本当にご支援いただきました。
みなさんが良い作品にしようと一致団結して、撮影に挑みました。
わたしは普段お世話になっている職員の方や先生方がこんなにあたたかいお気持ちで今回の講座のプロモーションに臨まれていることに、これまでの受講生さんのお顔が浮かんでくるような気持ちでした。
再就職に向けて学ぶ中で様々な葛藤があるのも職業訓練校の現場です。
でも、みなさん本当に一生懸命授業に臨まれています。
お子さんを預けての受講や、家族の理解が必要なこともあると思います。
私自身は子供がいませんが、わたしの母も小さな頃からずっと仕事をしておりましたので、仕事に家事に、お子さんをもって働くお母さん達を心から尊敬しています。
教室で出会うママの女性たちを見ていると、女性は本当に逞しく美しいなといつも感じる瞬間です。

ところで、ものづくりアシスト・エンジニア科は、2016年に女性の再就職を支援する目的で新設されたコースでして、ご縁あって当時のセンター長様に講師として数日の講座担当をお声がけいただきました。
女性向けのコースということで男性の先生が多くいらっしゃる中で、女性の講師に数日担当していただきたいとのことでした。
当時、自分にとってはもったいないほどの光栄なお話でした。

私自身は2010年頃から、当時お世話になっていたパソコンスクールのご紹介をきっかけに、その後様々な場所で職業訓練校や企業セミナーの講師の機会をいただきまして、WEBデザインの講座やグラフィックソフトの講座など担当させていただきました。
そのようなきっかけから2018年には、300名ほどの女性が集まる企業様のセミナーで登壇して講話をさせていただくという大変ありがたい機会もいただきました。
その経験がどれほど自身のキャリアにとってかけがえのないものになったか言葉では表現できないほどです。
思い出すと、今でも機会をくださった当時の関係者の方々に深い感謝の気持ちでいっぱいになります。

わたし自身は、これまでのキャリアの中で”女性の再就職支援”という領域に不思議ととてもご縁がありました。
先にお話した企業セミナーの講話でも、「女性が幸せに働くための価値観とは」というタイトルでお話しました。
誰かの仕事でのパフォーマンスの背中を押す、仕事で使えるスキルを支援・教育・提供するというフィールドで様々な方と出会い、お仕事や講義を一緒にしてまいりました。

中学生の頃、ミーガン・フォローズ主演の赤毛のアンの映画に感動し、わたしもこんな女性になりたいと強く憧れを持ったのですが、今、自分がその時のアンと同じような道を歩いているなとふと感じることがあります。
作家になりたいという夢を抱き、教師を志したアン。
孤児だったアンが老姉弟に間違えて迎え入れられたグルーンゲーブルズで少女時代を過ごし、その後夢を抱いて都会へ出て教師になり、作家になるため奮闘します。
しかし、様々あった後、育ったアボンリーへ戻り、幼なじみで親友のギルバートと結婚し、養子を迎えます。
夢を抱いて都会へ出たアンが大人になり、最後に自分の幸せは育った小さな美しい街に、”何より自分の一番近くにある”と気が付くという物語です。

時代は令和になり、これから大きく世界は変化していくのかもしれません。

でも、ひとりひとりの”幸せ”はその人の中にある。

社会がどう変化しようとも、誰の価値観にも合わせる必要はなく自分の幸せに気付いて自分らしく生きていくこと。
強く美しい女性の応援と支援に、また再就職を目指すみなさんとあらゆる分野の広告制作のお手伝いに、これからも微力ながら携わっていけたら光栄に思います。
私自身もより前進して、今後もよいクリエイティブでお客様に喜んでいただけるよう精進したいと思います。

改めて今回制作に関わってくださったみなさん、ありがとうございました。

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