WEB

個人事業主が「独自ドメイン」を持って自社サイトを運用する意味と効果について

わたしがグラフィックデザイナーとして仕事を初めてすぐの2006年頃、チラシやリーフレットのデザインをしてお客様とお話ししている時、個人事業主や小規模店舗のオーナーさんに「WEBサイトって作れますか?」というご相談をよくいただいていました。

その後、W3C(World Wide Web Consortium)が提唱する「インタラクティブ」という概念が一般的となり、それまで個人にとっては比較的敷居が高かったホームページも、気軽に運用できる時代が来ました。

その頃、Web技術が単なる静的な文書閲覧から、ユーザーとリアルタイムにやり取りするいわゆる動的な対話方へと進化していったのです。

これは、当時WEB制作に携わっていたらよく耳にしていた「WEB標準」という概念の中のひとつです。

それまで企業の名刺としての広告は、主にパンフレットなどの紙媒体が主流でしたが、そこからWEBへと進化し、中小企業や個人事業においてもホームページ制作は主流となりました。

さらにそこから時代は変性し、SNSが登場してきました。

そして令和の現代においてSNSが当たり前になった今、「ホームページがなくてもいい」という声を聞くことがあります。

実際、WEB制作にはそれなりのコストがかかりますし、InstagramやLINE公式、noteだけでも発信はでき、そこから仕事につながるケースも少なくありません。

特に、デザイン、コーチング、講師業、サロン、士業、コンサルティングなど、「人」と「信頼」が仕事になる業種ほど、その傾向は強いように思います。

そこで今回は、「なぜ個人事業主にホームページが必要なのか?」と独自ドメインを持つ意味、さらに各種ドメインの特徴、なぜ私は「.jp」をおすすめするのか?について書いてみたいと思います。

 SNSは「借りている場所」

まず大前提として、SNSは非常に優秀です。

  • 拡散力がある
  • 気軽に始められる
  • 人柄が伝わる
  • コミュニティが作りやすい

これは間違いありません。

ただ一方で、SNSには大きな特徴があります。

それは、“自分の場所ではない”ということです。

アルゴリズム変更、規約変更、アカウント停止、サービス終了など、自分ではコントロールできない要素が非常に多い。

フォロワーがいても、突然リーチが落ちることもあります。

つまりSNSは、「集客の入口」としては強いですが、「事業の土台」ではないという側面があります。

ホームページは「資産」になる

一方、自分のWEBサイトは違います。

独自ドメインを取得し、自分で運営しているサイトは、自分の店舗の情報の集約、そして自分メディアとして積み上がっていきます。

ブログ記事を書けば、それは検索に残ります。

Instagramの投稿は数日で流れていきますが、ホームページの記事は、数年後でも検索され続けることがあるのです。

特にWordPressなどで構築したサイトは、サービス紹介や実績、ブログ、お客様の声、お問い合わせなどを一つにまとめられるため、「信頼構築」と「コンテンツマーケティング」の両方を同時に行えるのが大きな強みです。

そしてホームページを作るなら、ぜひ「独自ドメイン」を持つことをおすすめします。

例えば、「example.com」や「example.jp」のような、自分専用のURLです。

無料ブログや無料サイトの場合、

  • service.example.com
  • example.ameblo.jp

のように、サービス側のドメインの一部を借りる形になります。

もちろん最初はそれでも十分ですが、事業として長く運営する場合は、独自ドメインの価値が大きくなります。

独自ドメインのメリット

信頼感が上がる

独自ドメインは、名刺や広告、SNSプロフィールに載せた時の印象が大きく変わります。

特に初めて見る人にとって、「ちゃんとしている」「長く活動していそう」「事業として運営している」という安心感につながります。

サービス終了の影響を受けにくい

無料サービスは、仕様変更や終了の可能性があります。

しかし独自ドメインなら、

サーバー会社を変えても、サイト制作会社を変えても、URL自体は維持できます。

検索資産として積み上がる

独自ドメインで記事を積み重ねると、サイト全体の評価が少しずつ蓄積されます。

これは短期では見えにくいですが、数年単位で見ると大きな差になります。

特に、専門性や世界観、発信の一貫性がある事業は、積み上げ型の発信と非常に相性が良いです。ドメインには種類がある

独自ドメインにはいくつか種類がありますのでご紹介します。

.com

最も有名で世界的に定番。

  • 汎用性が高い
  • 海外感・グローバル感
  • 取得しやすい

一方で、人気名はかなり埋まっています。

.net

もともとはネットワーク関連向けで現在は一般利用も多いです。

  • .comの代替として使われやすい
  • 比較的取得しやすい

.org

非営利団体向けのイメージが強いドメイン。コミュニティや団体感があります。

【.tokyo / .shop / .online など】

新しいドメイン。
これらは個性的ですが、場合によっては少し軽く見られることもあるため、ブランディングとの相性次第で選ばれると良いと思います。

そして、日本国内で事業をする個人事業主に、私が特におすすめしたいのが「.jp」です。

.jpは、日本の信頼感が強い、日本の国別ドメインです。

取得には日本国内の住所が必要になります。

つまり、

海外の大量スパム取得がされにくい
日本国内の事業者感がある
実在感がある

という特徴があります。

そのため、日本人ユーザーとの相性が良く、「安心感」につながりやすいのです。

世界観を壊しにくい

これは感覚的な部分ですが、「.jp」は品のある印象を作りやすいと感じています。

例えば、派手すぎなかったり、日本的な丁寧さや信頼感がある、というイメージや空気感です。

長く事業を育てていく上で、この「空気感」は意外と大切です。

ホームページは“自分の思想”を置く場所

今後、AIやSNSの進化で、情報はますます大量になります。

だからこそ、何を大切にしているのかだったり、どんな価値観で仕事をしているのか、どんな想いでサービスを届けているのかを、自分の言葉で整理して持っていることがより重要になると思います。

ホームページは単なる「会社案内」ではなく、“自分の思想や世界観を蓄積していく場所”でもあります。

SNSで出会い、ホームページで信頼が深まり、問い合わせにつながる。

これからの時代は、そんな流れがますます増えていくように感じています。

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